四姑娘山紹介

四姑娘山
四姑娘山全景

四姑娘山ってどんなところ?

四姑娘山は四川省の省都、成都の西約230キロメートルの、四川省アバチベット族チャン族(阿バ藏族羌族)自治州小金県日隆鎮に位置し、四つの峰(大姑娘山5025m、二姑山5276m、三姑娘山5355m、主峰・四姑娘山6250m)が連なる美しい山々です。この山々の名前は、パンダを守るために美しい4姉妹が力を合わせて虎を退治したという勇敢な伝説に基づいたものだそう。四姑娘山は末娘の山の名前でもありますが、この4つの山を合わせた呼び名としても使われているようです。

四姑娘山は中国のアルプス、あるいは東洋のアルプスと呼ばれ、その雄大で美しい姿が一番の魅力であることには違いありませんが、多種多様な動植物の生息地として注目を集める場所でもあります。この一帯では氷河期に形成された複雑な地形がそのまま残っており、それが多様な動植物の生息に貢献しているのです。特に高山植物の豊富さは有名で、登山・トレッキング愛好者の間では憧れの地と言われているそうです。なかでもブルーポピー(青いケシ)はひときわ人気が高く、このケシを一目見たくて四姑娘山へ行く方もいらっしゃるとか。6月から8月ごろのお花のシーズンには、下の写真のようなお花畑が見られるようですよ!

お花畑
ブルーポピー
ブルーポピー 撮影:ジャクリン様

そのような素晴らしい自然が認められ、四姑娘山自然保護区として1996年には中国国家級自然保護区に指定され、2006年7月にはついにジャイアントパンダの自然保護区として、隣接する臥龍と夾金山の二つの自然保護区と共に、世界遺産に認定されました。 四姑娘山周辺は、アバチベット族チャン族自治州というだけあり、アバ系のチベット族の方々が住んでおり、チベット仏教特有の建物や、チベット族の方のカラフルな住居、タルチョと呼ばれる旗がたくさん立っているのを見ることができます。民族衣装を着て生活している方々も多く、そんな異国情緒を感じられるのも四姑娘山の旅の魅力のひとつです。また、四姑娘山に向かう道中では、チャン族の方の住居などが見えることも。

廃墟
これは廃墟ですが、いかにもチベット族の住居という感じです
チベット族の子供
民族衣装を着て写真撮影するお商売なども盛んです

どんなところを観光するの?

さて、四姑娘山と一口で言ってもその自然保護区は非常に広く、どこに行けばいいの?という方も多いと思いますので、簡単にご紹介します。四姑娘山に入る場合、ベースとなるのが成都から車で約7時間ほどの日隆鎮の街。街と言ってもとても小さくて、街といえるのかどうかというくらいのところですが、宿はたくさんあります。世界遺産に登録されたのでこれからももっと増えるでしょうね。高度は3100メートルほど。

日隆の宿街
日隆の宿街 撮影:ジャクリン様

四姑娘山の主な見所は素人観光者や、趣味の山歩きが目的の場合は、双橋溝(そうきょうこう、海抜3100m〜3800m)、長坪溝(ちょうへいこう、海抜3100m〜3600m)、四姑娘山主峰の南東側に広がる海子溝(かいしこう、海抜3100m〜3500m)の3つの渓谷。こちらで、簡単な地図が見られます。

双橋溝はだいたい専用の環境汚染配慮型のバスと徒歩で観光します。川と枯れ木、山々の対比が美しい場所です。山と川だけでももちろん楽しめるのですが、双橋溝はお花畑の美しさも有名です。バスで人参果坪などのお花畑のメインスポットに連れて行ってもらい、そこからのんびりトレッキングできるので、現地滞在が2泊3日くらいのツアーでもお花畑が存分に楽しめます。

双橋溝
  双橋溝 水と木の対比が美しい 撮影:Khim Hai氏

長坪溝は乗馬か徒歩で観光します。私としては、乗馬で山道を行く体験をぜひしていただきたいです。乗馬は体力が必要で大変ですけれど、とても楽しい体験。途中の景色も美しいのですが、お勧めは木騾子。頑張って3時間ほど馬に乗り続けなければなりませんが、木騾子まで行くと空と山々とお花畑、ヤクや馬の戯れる様子が一望できる素晴らしい場所を目にすることができます。

長坪溝
  長坪溝から四姑娘山をのぞむ 撮影:Khim Hai氏
木騾子 khim_hai氏撮影

海子溝も乗馬かバスで観光するようです。海子溝には多くの海子と呼ばれる湖があり、湖面に周囲の山々が映し出される様子が美しく人気があります。それ以外にも見所がたくさんあるのが海子溝の特徴です。海子溝への入口になっている鍋荘坪はお花畑のメッカとして有名ですし、ここにある仏塔を中心に毎年チベット仏教のお祭りも開かれるらしく、チベット仏教の仏塔もみられます。大姑娘山に登る場合のベースキャンプとなる場所でもあり、ゆっくりと四姑娘山滞在を楽しみたい方はぜひ海子溝にも足を伸ばしたいところですね。

ゆっくり時間がある場合には、巴朗山峠のお花畑などもゆっくりと見られるといいですね!

四姑娘山は登山家にも人気!

私は詳しく知らないのですが、四姑娘山は本格的な登山をする方にも人気のエリアだそうです。末っ子の四姑娘山は一握りの方しか登頂に成功していない難しい山だそうですが、4姉妹の長女「大姑娘(タークーニャン)山(5025m)」は高度の割には一般の登山愛好家にとっても、比較的トライしやすい山らしく、チャレンジする方も多いようです。このあたりの情報は私はよく分からないので、詳しい情報を掲載してあるHPなどを見つけたときにはリンクさせていただきたいと思います。(もし、詳しい情報をご存知の方がいらっしゃいましたらご連絡いただければ幸いです。登山情報のページを作ってぜひ掲載させていただきます。)

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