四川大地震の影響

長坪溝
長坪溝 木騾子にて

2008年5月12日に起こった、痛ましい四川大地震の影響で、四姑娘山の方々の生活、また観光にも影響が出ています。私が調べられる範囲で、これから四姑娘山に向かう方に参考になる情報を掲載します。以下の情報は主にNPO法人アース ワークス ソサエティさんのサイトに掲載されている、中国四姑娘山自然保護区管理局の大川健三氏からの報告文を参考にさせて頂きました。

2008年5月、地震発生時の現地の様子

日隆、四姑娘山の観光地(双橋溝、長坪溝など)付近では、不幸中の幸いで、地震による人的被害はほとんど出なかったようです。但し、主に長坪村を中心にかなりの数の家屋の倒壊があり、現地では電気が不通になるなどの状況が続いたそうです。

交通面も大きな打撃を受けました。成都−日隆間の道路は、特に地震の被害が大きかった映秀・臥龍付近を中心に完全に不通になってしまいました。地震から数日後には、成都→丹巴ルート(恐らく雅安経由)、成都→夾金山ルート(こちらも恐らく雅安経由)が開通したようですが、これは日隆へ向かうには大幅な迂回ルートになるため、観光客の足が遠のくことが心配されていました。

実際に、成都からの観光バスが通行できるような状況ではなく、四姑娘山へのバスツアーは次々に中止されました。

地図
成都、四姑娘山付近の地図

2009年のようす

四姑娘山付近では、家屋の倒壊等が激しかった長坪村などでも少しずつ復旧が進んでいるようです。

道路状況について。2009年5月時点では、臥龍付近の道路は未だ完全には復旧せずですが、未舗装の状況でなんとか自動車で通れるような状況だそうです。とはいっても、未舗装の道路に渋滞が続き、とても観光バスが通れるような状況ではありません。

2009年夏には再度四姑娘山へのツアーを企画している旅行会社も多いようですが、当然のことながら、日本からのツアーでは、この道路は利用せず、雅安方面の迂回路を通るようです。そのため、震災以前は朝出発して、当日中に観光が可能であったのが、丹巴などで一泊し、翌日日隆へ向かうという日程が取られる場合もあります。

しかし、5月12日、震災1周年にあたり、被害の大きかった都江堰-映秀-ブン川間の道路が再建設され、続いて映秀-臥龍の道路も復旧の見通しが立ってきたようです。2009年4月に、香港の支援により、映秀-臥龍間の道路の再開工事が始まりました。

この工事は当初、3年間で完成させる計画だったそうですが、1日10時間、土日もなく工事を続けることで、2009年末までには7割の完成を目指し、未舗装のまま開通、2年で達成する予定だそうです。現地の方々の熱意が伝わってきます。

2010年の夏には、従来のルートで四姑娘山へ向かうことができそうですね。

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